WEB ANALYTICS & IMPROVEMENT GUIDE

ウェブ分析・改善ガイドライン

数字を眺めるためではなく、「次に何を直すか」を毎週ひとつ決めるための手順書です。集客・採用のどちらの案件でも、同じ手順で回せます。

 2026-09-06(第2版) 対象 〔案件名〕 読む人 運用担当者 使うツール GA4/Microsoft Clarity/Search Console

014つの原則

ツールを入れると数字は無限に見られます。見る数字を絞らないと、何も決まりません。このガイドでは「見る数字」「見る頻度」「どうなったら何をするか」を先に固定します。

1
主要CVは1つだけにする
2つあると、片方が伸びて片方が落ちたときに、成功なのか失敗なのか判断できなくなります。
2
1回に直すのは1箇所だけ
同時に3箇所直すと、効いたのがどれか永遠に分かりません。遠回りに見えて、これが最短です。
3
業界平均ではなく先月の自分と比べる
業界平均は集計元も条件もバラバラで、判断の材料になりません。基準は自社の過去です。
4
数字を見る前に、計測が生きているか見る
止まった計測は「0」ではなく「空欄」を返します。気づかないと、成果が落ちたと誤解したまま何ヶ月も過ぎます。
実際に起きた事故

ある案件で、計測タグを作ったあと「公開」を押し忘れていました。気づいたのは4ヶ月後。その間、訪問者のデータは1バイトも記録されておらず、そのデータは永久に取れません。原則4と§4の3点チェックは、これを二度と起こさないための手順です。

02案件の型を確認する

同じガイドでも、サイトの型と目的によって「見る場所」が変わります。最初にここを確認してください。

サイトの型 ― ファネル②段目の指標が変わる

型 1
1枚のLP
縦に長い1ページ。スクロールして読む
②で見るもの
スクロール50%到達率
型 2
複数ページのサイト
会社サイト、採用サイト、サービス紹介
②で見るもの
次に進んでほしいページへの到達率
型 3
長尺フォーム・診断
設問が続くもの、応募フォーム
②で見るもの
各ステップの通過率
型2で最も多い間違い

スクロール率を見てしまうことです。複数ページのサイトでは、離脱はスクロールの途中ではなくページの切り替わりで起きます。「トップは最後まで読まれているのに、次のページに誰も行っていない」——これはスクロール率では見えません。

型3の注意

ステップごとの残り人数を、必ず数字で出します。「途中で減っている」ではなく「Q3で42%が消えている」まで出さないと、直す場所が決まりません。

目的の型 ― 判断のリズムが変わる

目的主要CVの件数の目安判断のリズム何で判断するか
集客月10〜100件週次で判断できる数字で判断し、録画で裏を取る
採用月1〜5件週次では判断できない1つ手前の指標で判断する(§3
採用案件の方へ

「今週の応募0件」を毎週眺めても、何も決まりません。応募という結果は数が少なすぎて、増減がすべて誤差に見えます。採用では、応募の1つ手前を数字で見ます(§3の最後)。

03見る指標を絞る

MOST IMPORTANT

〔主要CV〕の件数(月) = この案件の唯一の成果指標

GA4のイベント名:〔CVイベント名〕

最終的にこれが増えたかどうかだけが成果です。以下の指標は、これが増えない理由を突き止めるための道具であって、成果ではありません。

ファネル ― 4段に分けて見る

STEP 1
人が来る
セッション数
STEP 2
読まれる/進む
〔②の指標〕
サイトの型で変わる
STEP 3
ボタンが押される
CTAクリック率
STEP 4
完了する
CV率

どの段で落ちているかが分かれば、直す場所は自動的に決まります。判断表は§7

補助指標

指標どこで見る何のため
流入チャネル別のCV率GA4 → 集客どの流入が良質か。数が多い=良い、ではありません
デバイス別(スマホ/PC)GA4 → ユーザー属性主戦場のデバイスで判断します(この案件:〔 〕
検索キーワードと順位Search Console検索から来る人が何を期待しているか(§9
媒体側の実数〔媒体名〕サイト側の「押した数」と媒体側の「届いた数」の差(§10
録画・ヒートマップClarity数字だけでは分からない「なぜ」を確認する(§11

採用案件の特則(目的が採用のときだけ読む)

応募数で週次判断をしてはいけません。月3件の応募が月2件になっても、それは変化ではなく誤差です。代わりに、応募の1つ手前を数字で見ます。

見る指標意味目安
募集要項ページへの到達数働くことを検討した人の数応募数の10〜30倍あるはず。ここが月10人未満なら、応募が無いのは当たり前
募集要項の読了率条件を最後まで読んだか低いなら、条件のどこかで気持ちが切れている
応募フォームの開始数と完了数フォームで落ちているか開始があるのに完了が無い=フォームが原因。ここは即座に直せる
応募数(月)結果月次でのみ見る。週次では見ない
採用でまず疑う順番は、集客と逆です

集客:まずページを疑う(人は来ている) / 採用:まず「そもそも到達していない」を疑う

採用サイトには、求人媒体・SNS・紹介からしか人が来ません。募集要項に月10人しか到達していないなら、ページをいくら直しても応募は増えません。直すのは導線(媒体・SNS・社員からの共有)です。

04数字を見る前の3点チェック(2分)

この3つを確認してから、はじめて数字を見ます。順番を逆にしないこと。

昨日のデータが入っているか
GA4 → レポート → リアルタイム/過去7日。直近3日が連続で0なら異常です。数字を見るのをやめ、制作側に連絡してください。この状態のレポートには意味がありません。
自分たちのアクセスが混ざっていないか
GA4 → 管理 → データフィルタ。「内部トラフィック」フィルタが「テスト」のままなら除外されていません。「有効」に変更してください。制作中は自分たちのアクセスが全体の大半を占めます。除外していないレポートは、自分の行動を成果として数えている状態です。
前回サイトを触った日はいつか
記録場所:〔変更履歴の場所〕。記録が無ければ今日から始めてください。変更日が分からないと、前後比較ができません。
補足

タグが配信されていても、設定の変更やブラウザ側の事情で送信が止まることがあります。「0が3日続く」ときは、成果の低下ではなく計測の停止を最初に疑ってください。

05週次ルーティン(15分)

重要

〔週次の曜日〕に実施します。曜日を固定しないと、前週との比較が歪みます(土日の比率が変わるため)。

#やること所要見る場所
0§4の3点チェック2分GA4
1直近7日 vs 前7日 で ①〜④ を記録する5分GA4
2一番落ちている段を1つ特定する1分ファネル
3その段に該当するClarityの録画を3〜5本見る5分Clarity
4「来週直す1箇所」を決めて記録する2分記録シート
この15分の成果物

週次の成果物は「今週の数字」ではなく、「来週直す1箇所」です。決まらなかった週は「今週は判断材料が足りなかった」と記録します。空白のまま流さないこと。

比較期間の作り方(GA4)

✕ やらない
  • 「今月1日〜今日」で見る
  • 先月まるごとと今週を比べる
  • 週によって曜日をずらす
○ やる
  • 期間を「過去7日間」に設定する
  • 「比較」で「前の期間」を選ぶ
  • 毎週同じ曜日に実施する

迷ったときの優先順位

複数の問題が同時に見えたときは、上から順に片付けます。迷う余地を残すと、迷った週は何もしないまま終わります。

① セッションが激減>② CVが0になった>③ ファネル最上段の落ち込み>④ それ以外

06月次ルーティン(60分)

#やること見る場所
1月次のCV件数・CV率を記録し、前月と比較するGA4
2流入チャネル別のCV率を比較。CV率の高いチャネルに寄せるGA4 → 集客
3スマホとPCのCV率の差を確認。差が2倍以上ならスマホ側に問題があるGA4 → ユーザー属性
4Clarityの Rage click / Dead click を確認するClarity → Dashboard
5検索キーワードと順位を確認するSearch Console
6媒体側の実数と、サイト側のクリック数を突き合わせる〔媒体名〕/GA4
7今月やった改善と、その前後の数字を振り返る記録シート
8来月の重点を1つ決める

07判断表 ― どこが落ちていたら、何を疑うか

読み方

上から順に見て、最初に引っかかった段を直します。下の段から直しても効きません。②と③が同時に落ちているように見えるときは②から。②が直ると③の母数が変わり、③の数字は勝手に動きます。

落ちている段症状疑うこと打ち手の例
① セッション そもそも人が来ない 露出が足りない。検索・広告・SNS・媒体・紙の導線 流入施策。サイトを直しても解決しません§9§10
② 早い段階で帰る
型1:スクロール50%未満
型2:次のページに行かない
型3:最初の設問で離脱
入口で帰られている 流入元の期待と、最初に見える内容がズレている 広告文・検索クエリ・媒体の見出しと、ページ冒頭のコピーを揃える/画像とキャッチを差し替える
中盤で落ちる 読み始めるが最後まで行かない 情報が多すぎる/読みにくい/根拠が無い 段落を削る/実績・事例・料金・条件を先に出す/画像で分かるようにする
③ CTAまで来るが押されない 読了率は高いのにクリックが少ない 不安が残っている(料金・所要時間・しつこい営業への懸念・応募のハードル)/ボタンが目立たない ボタン直前に不安解消を置く(「無料」「1分で完了」「営業しません」「見学だけでも可」)/ボタン文言を具体化(「送信」→「無料で相談する」)/ボタンを追従表示にする
④ 押されるがCVしない クリックはあるのに完了しない 遷移先とのギャップ/フォームが長い/スマホで操作しづらい フォーム項目を削る(目安:5項目以内)/押した先で何が起きるかをボタン付近に書く/入力補助(自動入力・キーボード種別)

08その差は、意味のある差か

小さい数字の増減に反応するのが、最もよくある失敗です。

状況判断
CV件数が週10件未満1〜2件の増減は誤差です。数字で判断せず、Clarityの録画で判断します
CV件数が週30件以上前週比 ±20%以上の変化なら、原因を探す価値があります
変化があった日が1日だけ施策の効果ではない可能性が高い(外部要因・イベント・ボットを疑う)
セッションだけが急増した流入元を確認します。CV率が同時に落ちていれば、質の悪い流入が増えただけ
採用で応募数が増減した月次でしか見ません。週次の増減は原則すべて誤差です
覚えておくこと

「今週は判断できない」は正しい結論です。判断できないのに何かを決めると、次の判断材料が濁ります。

09検索から来る人を見る(月次)

GA4は「来た後」しか分かりません。「検索結果で見られたが、選ばれなかった」はSearch Consoleにしかありません。

見る4つの数字

数字意味どう使うか
表示回数検索結果に出た回数少ない=そもそも検索で見つかっていない
クリック数実際に来た数
CTRクリック ÷ 表示回数順位のわりに低いなら、タイトルと説明文の問題
平均掲載順位検索結果での位置下がっていれば原因を探す

信号 → やること

信号意味やること
10位以内 → 11位以下1ページ目から消えた今月中に対応。該当ページの内容を1箇所だけ直す
3位以内 → 4位以下上位から後退同上
表示回数は多いのにCTRが低い検索結果で選ばれていないタイトルと説明文だけ書き換えます。本文は触りません
インデックスエラーが増えたページが検索対象から外れている制作側に連絡する
表示回数が極端に少ない評価対象になるほど見られていない何もしません。これは正しい状態(露出が足りないだけ)
注意

Search Consoleのデータは収集から約48時間遅れて見られるようになります。昨日の数字は今日には出ません。順位は日々動くため、1日単位で一喜一憂せず、月単位の平均で見てください。データは16ヶ月しか遡れません§12)。

10媒体側の数字と突き合わせる(月次)

サイト側の「押した数」と、媒体側の「実際に届いた数」は必ず食い違います。この差が改善のヒントです。

サイト側(GA4)媒体側差が意味すること
LINE導線のクリック数友だち追加数(経路別)押したのに追加しなかった人。ボタンの文言と、追加後に何が起きるかの説明が足りない
求人媒体への遷移数媒体上の応募数媒体側の掲載内容と、自社サイトの内容がズレている
SNSリンクのクリック数フォロワー増加数プロフィールで離脱している
広告のクリック数広告管理画面のクリック数数字が大きく違うなら計測の不具合を疑う
先に仕込んでおくと楽になること

媒体別に経路を分けておくと、この突き合わせが一気に楽になります。例:LINE公式アカウントの「友だち追加ガイド」で、貼る場所ごとに別のURLを発行しておく(サイト上部用・サイト下部用・チラシ用・SNS用)。あとから「どこから来た友だちか」が分かります。

片方だけを見ていると、この差に気づけません。必ず両方を並べます。

11Clarityの使い方 ― 数字の「なぜ」を見る

数字は「どこで落ちたか」しか教えてくれません。「なぜ落ちたか」は録画とヒートマップで見ます。

見るべき録画の選び方(全部見ない)

目的フィルタ条件
入口で帰る理由滞在10秒未満のセッション
中盤で落ちる理由スクロール30〜70%で終わったセッション
CTAが押されない理由CTAまで到達したがクリックなし
操作の不具合Rage click あり(同じ場所を連打=反応しない要素がある)
フォーム・診断の離脱該当ステップまで到達し、次に進まなかったセッション

1回に見るのは3〜5本。それ以上見ても、判断は増えません。

録画は30日で消えます

気になった録画は、その場で「お気に入り」に入れてください。通常の録画は30日で消えますが、お気に入りに入れたものは最大9ヶ月残ります§12)。「あとで見よう」は効きません。

ヒートマップの見方

種類見ること
クリックマップ押せない場所が押されていないか(画像やテキストがボタンだと誤解されている)
スクロールマップ大事な情報が「読まれる範囲」の中にあるか。CTAが誰も届かない位置にないか

見るときの禁止事項

✕ やらない
  • 自分のセッションを見て判断する(中身を知っている人は迷わない)
  • 1本の録画で結論を出す
  • 誰が何をしたかを個人単位で追う「監視」に使う
○ やる
  • 同じ挙動が3本続いて、はじめてパターンと考える
  • 気になったらその場でお気に入り登録
  • 見て気づいたことを、その週のうちにメモする

プライバシー(サイト運営者の責任)

公開前に必ず処理すること

Clarityは訪問者の画面操作を録画します。データの管理主体は、制作会社ではなくサイトの運営者(=御社)です。

#やることなぜ
1プライバシーポリシーに、アクセス解析と録画ツールの利用を明記する訪問者に伝える義務があります。ツール名(Google アナリティクス/Microsoft Clarity)まで書きます
2フォームがある場合、マスキング設定を確認してから公開する氏名・メールアドレス・電話番号の入力が録画に映る可能性があります。設定を確認せずに本番に入れないこと
3録画に個人情報が映っていることに気づいたら、すぐ制作側に連絡する設定で止めます

12データが消える期限

運用の締め切りは、ツールの保存期間が決めています。ここを知らないと「あとで見よう」が効きません。

30日
Clarity のセッション録画
お気に入り登録したものと一部サンプルは最大9ヶ月。月1回では間に合いません。週次で見る理由がこれです。
9ヶ月
Clarity のヒートマップ
過去との見比べは9ヶ月まで。
16ヶ月
Search Console の検索データ
収集から約48時間遅れて反映。前年同月比が取れるのは16ヶ月までで、それ以前は取得できません。
2 or 14ヶ月
GA4 のイベント単位データ
設定画面で「14 か月」になっているか必ず確認してください。短い設定のまま何ヶ月も経つと、その期間の詳細分析は後から復元できません。
確認方法:GA4 → 管理 → データの収集と修正 → データ保持

出典:Microsoft Clarity FAQ[GA4]データ保持Search Console と Google アナリティクスの連携(いずれも 2026-09-06 確認)

13改善の回し方と記録

仮説を1つ立てる1箇所だけ直す最低2週間そのまま前後を比較記録
ルール理由
最低2週間そのまま1週間だと曜日の偏りと、単発のイベントの影響を消せません
期間中は他を触らない他を触ったら、その回の比較は無効になります
元に戻せるようにする変更前の状態をスクリーンショットで残します
採用案件は最低4週間応募の母数が小さいため、2週間では差が見えません

記録フォーマット(毎回これを埋める)

日付・番号
気づき(数字)
気づき(録画)
仮説
変更した箇所
1箇所のみ
変更前の数字
観察期間
変更後の数字
判定
改善 / 悪化 / 判断不能(サンプル不足)
次にやること
「判断不能」も立派な結果です

無理に「効いた」ことにするのが一番よくありません。判断不能が3回続いたら、それは母数が足りないという結論です。改善ではなく、流入を増やす番になります。

月次で社内に報告するときの型

#報告する内容
1今月の〔主要CV〕:___件(前月 ___件)
2一番弱かった段:② / ③ / ④ のどれか
3今月やった改善:1〜2件(何を、いつ)
4その結果:改善 / 悪化 / 判断不能
5来月の重点:1つだけ
注意

セッション数を先頭に置かないこと。成果はCVです。セッションが増えてもCVが増えていなければ、質の悪い流入が増えただけです。

14やってはいけないこと

#やりがちなことなぜダメか
1毎日GA4を見る日次の増減はほぼノイズ。判断できないのに不安になるだけ
2同時に複数箇所を直す何が効いたか分からず、次の判断材料が残らない
3セッション増加を成果として報告するCVが増えていなければ、質の悪い流入が増えただけ
4業界平均CVRと比べる集計条件が不明で比較にならない。自分の先月と比べる
5自分たちのアクセスを除外していない制作中は自分たちのアクセスが大半。§4を必ず実施
6PCで確認して判断する主戦場がスマホなら、スマホの数字と実機で判断する
7数字が悪いとサイトだけを疑う①セッションが足りないなら、サイトをいくら直しても増えない
8サンプルが少ないうちにA/Bテストを始める差が出ても偶然と区別できない。開始条件は§15
9採用で「今週の応募0件」を毎週議題にする判断できない数字を毎週見ると、見ること自体が形骸化する。応募は月次で見る
10録画を個人の監視に使う目的外。信頼を失う
11数字が出る前に改善を始める比べる基準(ベースライン)が無いと、効果が永久に判定できない
12ツールを増やす同じ指標を2つの数字で持つと、どちらを信じるかで会議が止まる

15A/Bテストを始める条件

満たすまでは導入しません。満たさないうちにやっても、勝ち負けを判定できません。

段階条件やること
Phase 1運用開始直後GA4+Clarityで観察し、1箇所ずつ直して前後で比較する(このガイドの内容)
Phase 2広告出稿を始めたら広告側でページを出し分ける(ページを複製し、広告のURLを分ける)。追加費用なし
Phase 3月2,000セッション かつ
月30CV が3ヶ月継続
本格的なA/Bテストツールの導入を検討する
Phase 3 の閾値は「A/Bテストをやる資格」の目安です

CV率3%のサイトで「3%→4%」を確実に見分けるには、各パターンに数千セッションが要ります。これを下回るうちは、A/Bテストより「Clarityの録画を10本見る」ほうが圧倒的に発見が多い。

16立ち上げからの進め方

集客案件(3ヶ月)

1ヶ月目
計測が正しく動いているかの確認と、ベースライン(基準値)の記録この期間は改善しません。
2ヶ月目
ファネルの一番弱い段を特定し、月2回の改善を回します。
3ヶ月目
流入チャネル別のCV率で、次にどこへ投資するかを判断します。

採用案件(6ヶ月)

1〜2ヶ月目
計測の確認とベースライン。採用は母数が小さいため、基準を作るのに2ヶ月かかります。
3〜4ヶ月目
募集要項への到達数を増やします(媒体・SNS・社員からの共有)。ページの改善はまだ後。
5〜6ヶ月目
到達が増えてから、募集要項と応募フォームを改善します。
最重要

1ヶ月目に改善を始めないことが重要です。比較する基準が無い状態で直しても、効いたかどうか永久に分かりません。

17用語集

用語意味
セッション訪問1回。同じ人が翌日また来れば2セッション
CV(コンバージョン)達成してほしい行動。この案件では 〔主要CV〕
CV率CV ÷ セッション
キーイベントGA4上でCVとして設定したイベントの呼び名
ファネル訪問からCVまでの段階。各段でどれだけ残るかを見る
ヒートマップクリックやスクロールを色の濃さで可視化したもの
Rage click同じ場所を連打すること。反応しない要素があるサイン
Dead clickクリックしても何も起きない場所への操作
CTR検索結果に表示された回数のうち、クリックされた割合
表示回数検索結果に表示された回数。クリックされていなくても数えられる
内部トラフィック自分たち(運営側・制作側)のアクセス。除外しないと数字が歪む
ベースライン改善前の基準値。これが無いと効果を判定できない